こういったアンビエントなテイクってリバーブの加減が難しいもので、やり過ぎてもダメだし、控えめにすれば意味が無い。そしてリバーブの質感も大事だ。このテイクのリバーブはLogicProのSpaceDesignerを2重に直列に掛けて作っている。それくらい思い切った事をしないと、ここまで異常なリバーブ空間は生まれない。
この手の音が必要なケースは劇伴とかドキュメンタリーとか、そういった映像と相まった時に初めて本領を発揮する場面だ。つまり映像が主体になるがゆえ、曲だけで「表現」を完結させてはいけない。何か一つ物足りない、音の表現に少しアソビを持たせるようにする。
音楽がジャンルとして具体的になればなるほど、映像は限定される。(異議はあると思うが)空間を感じる音楽は映像に奥行きを与える。それは、浮遊感、というものにも近い。
何もしない、例えばベースを省略すれば部分的にコード感が浮遊するケースがある。あえてメジャーかマイナーか曖昧にすることで映像に奥行きを与える事ができる。
そういった部分が劇伴作りのポイントか。
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