テラを超えるコピーってだいたい新しいマシンを買って、既存データを移行する時に経験するが、そういう時は必ず一日作業になっていた記憶がある。
そして実際にMacOSやWindowsでフツーに3TBのコピーを実行すると、「残り20時間です」とか気の遠くなるようなメッセージに出くわす。
もちろん、USB3.0やFW800、e-SATA等のインターフェイスを使っても3TBとなると確実に10時間以上はかかる。サンダーボルト装備のハードディスクケースはまだ高いうえにMacしか使えない。(しかもこの見積り時間も当てにならず8時間と表示されていても実際は10時間かかったりと作業として先が見えない。)
そこでセンチュリーの「裸族のクローンスタンド」なるHDデュプリケーターを導入することにした。いわゆるセクターコピーが出来るHD複製マシンである。
裸族のHDDクローンスタンド(CROS4U3CP)|センチュリー(CENTURY)
いわゆる裸族シリーズの一つにあたるこの機種、1台のソースディスクを同時に3台複製を作れるというシロモノだ。HDデュプリケーターというと業務用では同時に15台とか量産可能なものも存在するが、値段が20万以上したりと色々と手が届かない。しかしこの機種は1万5千円前後で入手可能、とてもリーズナブルだ。
早速3TBのハードディスクを複製にトライしてみる。
3.5インチが4本刺さると何か壮観な眺めだ。この手のデュプリケーターはセクターコピーと言ってMacやWinというハードディスクのフォーマットは問わず全く同じ物を複製する。もちろんPCレスだ。(USB3.0端子がついているのでPCから接続も可能)
コピーが始まると青のLEDに赤のLEDが高速点滅する。何か怪しげで素敵。
4つあるスロットのうち、正面から見て右上のHDD4スロットがマスターディスク、残りの3つがターゲットディスクになる。
1対1コピーの場合は対角線上に1対2の場合はその対角線上のディスクを空にするように配置する。
液晶画面にはコピー速度とディスク容量、経過時間などが1分毎にリフレッシュされて表示される。
そして特筆すべきはそのコピー速度だ。
なんと1秒間に166MBコピー速度だ、この値は刻々と変化し最高で180MB近くまでいった。通常のデスクトップでコピーする場合から比較すると約8倍以上のスペックだ。
結果的に3TBを複製するのに約6時間程度。同時に3つ出来るわけだから1台あたり2時間の所要時間と換算するとかなり便利なマシンと言える。しかもPCと接続可能なUSB3.0も装備しているので普通の裸族系のスタンドとしても利用可能だ。
大量コピーやバックアップのみならず、セキュアイレース機能もついているので使わないディスクを完全消去する場合にも役立ちそうだ。
もちろん、この方法に到るまでコピーツールやディスクユーティリティによる復元を使う方法、ましてMacならサンダーボルトを利用する方法、色々チェックした。しかし現在、コストパフォーマンスを考えればデュスクの複製やバックアップはこの手のデュプリケーターが最善の方法だろう。
いちばんいいのはPCレスってことだろうけれどね。
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